生命保険用語集では、生命保険について様々な用語が用いられますが、ただしく理解することが生命保険のしくみなどについてより深く知ることにつながります。生命保険用語集では、生命保険に関する様々な用語を解説していきます。
愛人保険(あいじんほけん)とは、愛人関係にある者など相続権がない者にたいして保険金によって相続の代わりにすること(正式な保険商品としてあるわけではない)。ただし、保険金詐欺などの可能性もあることから、保険会社は現在、夫婦関係にないものを保険金受取人とする保険は認めていない。
高額療養費(こうがくりょうようひ)とは、日本の健康保険制度の一つ。1ヶ月における同一の医療機関における自己負担額に上限を設け、その上限を超えた医療費に関しては保険者(全国健保協会等)が支払う仕組みのこと。
お宝保険(おたからほけん)とは、生命保険、年金保険等で、予定利率のよい時代に契約した保険で、現行の保険契約と比較して契約者にとって有利な保険のことを指す。予定利率は保険会社が契約者に約束する運用利回りなので予定利率が高い保険は契約者にとって有利となる。
全期前納(ぜんきぜんのう)とは生命保険や年金保険などにおいて保険料の支払い方法のひとつ。保険料の完全前払いを指す。保険料の全額を最初に保険会社に対して支払う。将来払い込むべき保険料を先払いしておき、毎年の支払い時期ごとにその預けたお金から保険料を充当します。
生命保険料控除証明書(せいめいほけんりょうこうじょしょうめいしょ)とは、確定申告や年末調整において「生命保険料控除」を使用するために必要な書類です。生命保険や年金保険などに加入していると毎年10月~11月にかけて保険会社から郵送されます。大切な書類なのでなくさないようにしましょう。
リビングニーズ特約とは、余命6カ月以内と医師から被保険者が宣告された場合に、死亡時と同額(上限3000万円まで)の保険金を事前に受け取ることができる仕組のこと。本人が余命を知らない場合は「指定代理人(指名された家族)」が代理で請求可能です。
みなし相続財産とは、相続財産ではないものの、被相続人の死亡を原因として相続人が受け取る財産のことを指す。相続財産ではないがみなし相続財産として相続税の計算には算入される。たとえば生命保険の死亡保険金の場合、法定相続人数×500万円を超過した額がみなし相続財産とされる。
標準利率(ひょうじゅんりりつ)は保険会社が責任準備金の運用の際に決められる金利のこと。過去3カ年の10年もの国債金利(長期金利)を元に決められる。標準利率が引き下げられると保険料は上昇し、逆に標準利率が引き上げられると保険料は上昇する。
傷病手当金(しょうびょうてあてきん)とは、病気休業中に行われる所得補償制度の一つ。病気・怪我で会社を休み、事業主から報酬が受け取れない場合に支給される。なお、会社員が加入する健康保険(協会けんぽ等)にある制度であり、国民健康保険には傷病手当金に該当する保障はない。
ダイレクト販売とは、生命保険をはじめとした保険販売方法の一つで、通販型と呼ばれるもの。テレビCMやインターネット上のウェブサイトを用いて、顧客側からの申込により保険契約を締結するというスタンス。
現在価値(げんざいかち)とは現在割引価値ともよばれ、将来に得られる収益や利益を現在の価格に修正(割引)したもの。例えば、今日受け取る100万円と10年後に受け取る100万円では本質的な価値が異なるように、通常は未来に受け取る利益は現在の利益よりも価値が低いという観点から考えられている。
ホフマン方式とは、事故などの被害にあい、死亡・後遺障害が残った際の被害者に対する逸失利益を計算する方法の一種で、将来にわたり得る予定であった利益を現在価値に直すための計算方法。類似するものとしてライプニッツ方式がある。
保険料率(ほけんりょうりつ)とは、基準となる保険金額に対する保険料のことを保険料率と呼びます。例えば、生命保険の場合は保険金10万円に対して必要となる保険料のことを保険料率と呼び、保険料率は基準保険金額に対して契約者が支払う費用を示します。
保険価額(ほけんかがく)とは、保険事故が発生した場合に保険者が被保険者に支払う保険金の最高限度額のことを指します。
無診査保険(むしんさほけん)とは、生命保険加入において医師からの診査を保険加入の要件として定めていない生命保険。ただし、募集人による視診や被保険者の告知義務などは存在します。
有診査保険(ゆうしんさほけん)とは、生命保険に加入する際、医師による診査を加入条件として義務付ける保険の総称。
ユニバーサル保険とは、米国で1970年代に商品化された保険商品。死亡保障部分と貯蓄部分を完全に分類した上で、付加保険料部分が契約書に明記され、貯蓄部分は予定利率ではなく経済情勢を反映した利率が適用される保険を指します。
ライプニッツ方式とは、事故などにより死亡・後遺障害が残った被害者に対する逸失利益計算方法の一種。ライプニッツ方式では、逸失利益額の中間利息を複利法により控除する方式で、逸失利益の現在価値を算出する方法。類似するものにホフマン式がある。
連生年金とは、夫婦や親子といった二名上の被保険者の生死を包括的に保証する年金保険のこと。2名以上の被保険者のうち1名が死亡すると年金が終了する連合生存者年金と1名でも生存している場合支払われ続ける最終生存者年金などがある。
生命保険契約者保護機構(せいめいほけんけいやくしゃほごきこう)とは、生命保険契約者を保護するための組織。生命保険会社が破綻した場合に、その責任準備金の90%までを負担し、契約者に対して支払う。
ソルベンシーマージン比率(そるべんしーまーじんひりつ)とは、保険会社の健全性を示す指標で%(パーセント)であらわされます。ソルベンシーマージン比率は、通常の予測を超えたリスクが発生した場合の保険会社が持つ保険金支払のための余力を指します。
優良体割引(ゆうりょうたいわりびき)とは、保険会社が設定するある特定の健康状態が基準を満たしている場合、一般の保険料率よりも優遇(割引)された保険料が適用される割引制度を指します。
無配当保険(むはいとうほけん)とは、剰余金が出た場合であっても契約者配当が行われないことになっている保険のことを指します。無配当型保険と呼ばれることもあります。配当が出ない代わりに、配当付きの保険と比べて保険料が割安に設定されます。
平均寿命(へいきんじゅみょう)とは、基準となる年の死亡条件が今後不変と仮定した場合に、各年齢の人間が平均的にあと何年生きることができるのかという期待値をあらわしたものを指したものを平均余命とよび、0歳児の平均余命のことを平均寿命といいます。
日帰り入院(ひがえりにゅういん)とは、朝入院しその日の夕方には退院するような入院のことを指します。医療技術の進歩により簡単な手術の場合日帰り入院となるケースも増えてきています。医療保険においても保険によっては、こういった日帰り入院についても給付金支払いとなるものが増えてきています。
全期型(ぜんきがた)とは、生命保険契約における特約の有効期間を指す用語です。全期型は、特約の保障期間が主契約の保険料払込期間と同じという意味になります。対義語は更新型。
上皮内新生物(じょうひないしんせいぶつ)とは、ごく初期の癌の一種。医療保険(がん保険)であってもこの上皮内新生物と癌(悪性新生物)を分けて保障の対象としている点があるので契約の際は注意が必要となります。
差額ベッド代(さがくべっどだい)とは、病気・怪我などにより入院した場合に公的健康保険の対象音ならず、患者の自己負担となる病院のベッド使用料のことを指します。
高度先進医療特約(こうどせんしんいりょうとくやく)とは、医療保険や生命保険の特約として付けられる医療保険特約の一つ。高度先進医療と呼ばれる医療行為は現状技術料について公的健康保険の対象となりませんが、高度先進医療特約を付けている場合は、技術料に応じた給付金が支給されます。
契約のしおり(けいやくのしおり)とは、生命保険契約の際に保険会社が契約者に対して交付が義務付けられている書類のことで、保険契約についての重要事項や手続きについてや税制上の控除などについてを記述する書類のことを指します。
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