逸失利益を単利で現在価値に直す
ホフマン方式は、事故による死亡や後遺障害で失われた将来の収入(逸失利益)を、現在の一時金に換算するために中間利息を単利で控除する方法です。国土交通省の比較資料には、単式ホフマン方式と新ホフマン方式、複利で控除するライプニッツ方式の違いが示されています。
古い資料で「新ホフマン方式」という名称を見かけても、今の事故にその方式を自由に選んで適用できるという意味ではありません。事故が起きた時期や対象となる制度、個別の事情に合わせて確認が必要です。
ライプニッツ方式との違い
| 方式 | 中間利息の考え方 | 確認したい点 |
|---|---|---|
| ホフマン方式 | 単利で控除する方法 | 歴史的な資料や個別の計算例で、どの方式を使ったか |
| ライプニッツ方式 | 複利で控除する方法 | 事故時期と就労可能年数に対応する係数 |
国土交通省が公表する自賠責保険の支払基準では、逸失利益の計算にライプニッツ係数を用いています。「新ホフマン方式が現在の主流」とは言えません。また、自賠責の支払基準と個別の損害賠償の算定は、同じ金額になるとは限りません。
死亡保険の必要保障額にはそのまま使わない
ホフマン方式で求めるのは事故の逸失利益です。契約済みの死亡保険金は契約内容で決まり、家族に新たに備える保障額は遺族の生活費、教育費、遺族年金、勤務先の保障、預貯金などを基に考えます。生命保険文化センターの必要保障額の説明では、支出見込額から収入見込額を差し引く考え方が示されています。
保障を見直す場合はホフマン方式と保障額で両者の違いを確認し、死亡保険の必要保障額で家族の収支を整理してください。事故の賠償額や適用方式については、損害保険会社や法律の専門家へ資料を示して確認することが大切です。