同じ生命保険でも、場面と人物関係によって確認する税金・手続きが変わります。
死亡保険金
確認する関係被保険者・保険料負担者・受取人
相続税・所得税・贈与税死亡保険金の税金へ
満期・解約返戻金
確認する関係保険料負担者・受取人・一時金か年金か
一時所得・雑所得・贈与税満期保険金の税金へ
支払った保険料
確認するもの控除証明書・新旧契約・3つの区分
年末調整・所得税の確定申告生命保険料控除へ
入院・手術給付金
確認する関係給付原因・受取人・補てん対象の医療費
非課税の対象か・医療費控除給付金の扱いへ
税額や申告要否は、ほかの所得・贈与・相続関係でも変わります。個別判断は税務署・税理士などへ確認してください。
死亡保険金の受取人と非課税枠
死亡保険金が相続税の対象となり、受取人が相続人である場合は、保険金全体に「500万円×法定相続人の数」の非課税限度額があります。受取人が相続を放棄した人や相続人以外の人なら、この非課税枠は適用されません。受取人一人ずつに同じ枠があるわけでもありません。
そもそも相続税の対象かは、実際に保険料を負担した人と被保険者・受取人の関係で変わります。受取人と相続の詳しい確認点と、国税庁の非課税限度額の説明を確認してください。
個別の税金・手続きを確認する
- 死亡保険金の税金
被保険者・保険料負担者・受取人の関係から、相続税・所得税・贈与税を分けて確認します。
- 満期保険金の税金
満期金や解約返戻金を受け取ったときの税目と、一時金・年金受取の違いを確認します。
- 生命保険料控除
控除証明書を使い、新旧契約と一般・介護医療・個人年金の区分を確認します。
- 保険金・解約返戻金の確定申告
受け取った年の申告要否と、準備する書類を整理します。
- 死亡保険金の受取人と相続
受取人の指定、非課税枠、相続放棄や受取後の分配を確認します。
入院・手術給付金を受け取ったとき
病気やけがに基づく一定の給付金は所得税が非課税となる場合があります。一方、医療費控除を計算するときは、その医療費を補てんする給付金を差し引きます。給付金が対象医療費を超えても、超過分を別の医療費から差し引く必要はありません。給付の種類と補てん対象は、支払通知と契約内容で確認してください。
国税庁「医療費控除の対象となる入院費用の具体例」と生命保険文化センター「保険金などを受け取ったときの税金」も確認できます。
申告の前にそろえる情報
- 保険証券で被保険者・受取人・契約者を確認する。
- 保険料を実際に負担した人と、変更があればその期間を確認する。
- 支払通知、払込記録、控除証明書を手元に置く。
- 一時金か年金か、ほかの所得や相続・贈与があるかを整理する。
契約者の名義だけで税目や税額は決まりません。受取時期や契約形態によっても扱いが変わるため、個別の申告要否は国税庁の最新情報や税務署・税理士に確認してください。
どこに相談すればよいか
- 契約内容や受取額が分からない:加入先の保険会社に、保険料の払込記録、受取人、支払通知などを確認する。
- 税目や一般的な申告方法を知りたい:国税庁の税の相談窓口で所得税・相続税・贈与税について確認する。
- 複数の契約や相続財産を含めて計算したい:資料をそろえ、所轄税務署の個別相談を予約するか、税理士に相談する。
保険会社は契約事実の確認先、税務署や税理士は税務判断の確認先です。相談前に、保険証券・支払通知・保険料を実際に負担した記録を用意すると、説明しやすくなります。
公式情報
- 国税庁「保険と税」:保険料控除と受け取った保険金の全体像。
- 国税庁「死亡保険金を受け取ったとき」:人物関係ごとの税目。
- 国税庁「相続税の対象になる死亡保険金」:受取人と非課税限度額。
- 国税庁「満期保険金等を受け取ったとき」:満期・解約時の税目と受取方法。
- 国税庁「生命保険料控除」:対象と申告方法。
次にやること
上の図から該当する記事を選び、保険証券・払込記録・支払通知を照らし合わせてください。実際の保険料負担者や受取人に変更があった場合は、その時期もメモして相談先に伝えます。