保障と運用の金額を分ける

変額保険とは

株式や債券などを特別勘定で運用し、その結果が保険金や解約返戻金に反映される保険です。受け取る場面ごとに、保証の範囲が違います。

変額保険を理解するときは、運用成績の数字より先に「死亡時」「満期時」「途中解約時」に受け取る金額を分けることが大切です。一般的な変額保険では、死亡保険金の基本保険金額は最低保証されますが、解約返戻金や有期型の満期保険金には最低保証がありません。生命保険文化センターの説明もこの違いを示しています。

「最低保証」はどの金額に付くか

一般的な変額保険の受取場面と保証
受け取る場面確認したい保証と変動
死亡時基本保険金額が最低保証され、運用成果が良ければ上乗せされる仕組みが一般的です。払込保険料の累計額が必ず保証されるという意味ではありません。
有期型の満期時満期保険金は運用結果で増減し、一般的な変額保険では最低保証がありません。終身型には通常、満期保険金はありません。
途中解約時解約返戻金は運用結果で変わり、一般的な変額保険では最低保証がありません。払込額を下回ることもあります。

この表は変額個人年金保険や、商品固有の特約・保証を一律に表すものではありません。保険証券・契約概要・注意喚起情報で、自分の契約の最低保証の対象と金額を確認してください。変額保険の総合記事には、保険関係費・特別勘定・NISAとの比較を含む詳しい図解があります。

契約資料で見る3点

  1. 「基本保険金額」と、死亡保険金・高度障害保険金の支払条件を確認する。
  2. 運用先の特別勘定、保険関係費・資産運用関係費、解約控除の有無を確認する。
  3. 現在の積立金額と解約返戻金を別に照会し、必要な時期に引き出すと損失が出るかを考える。

金融庁の監督指針でも、変額保険について特別勘定の運用方針・費用・損失のおそれの説明を求めています。「変額」と書かれていない契約でも、外貨建てや市場価格調整の仕組みがあれば円換算額や解約返戻金が動く場合があります。商品名だけでリスクを判断しないでください。

まず死亡保障が必要かを、公的な遺族保障と家計の支出から整理したい場合は必要な死亡保障額の考え方へ。保障と運用の両方を比較する場合は、総合記事で契約条件と費用を確認してから判断してください。